江戸川乱歩とポーの違いは?代表作とAudibleおすすめ全集ガイド

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江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーの違い|Audibleで聴ける代表作まとめ解説
ミステリの“源流”ポーと日本で独自に発展した乱歩──違いが一目で分かる入門ガイド。Audibleで聴けるおすすめ短編も紹介。

ミステリ好きなら一度は聞いたことのある名前――江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポー。どちらも「ミステリ」に深く関係しますが、作風や楽しみ方には明確な違いがあります。この記事では、両者の基本プロフィール、作風の違い、名探偵コナンとの関係を整理したうえで、Audibleで今すぐ聴ける初心者向けの代表作をあらすじ+おすすめ理由で紹介します。短編中心なので通勤・家事の“ながら聴き”にもぴったりです。

【江戸川乱歩】漫画と間違ってこの記事にたどり着いた方も
是非読んで行ってください♪
かなり面白いですよ♪

江戸川乱歩とは(簡潔プロフィール)

江戸川乱歩
江戸川乱歩

江戸川乱歩(本名:平井太郎、1894–1965)は日本の近代推理小説と怪奇小説を代表する作家です。

大正・昭和期に活躍し、名探偵・明智小五郎や怪人二十面相、少年探偵団といったキャラクターを生み出しました。西洋の探偵ものを土台に、日本独自の耽美さや倒錯、猟奇要素を強めた作風が特徴です。短編が多く、心理のひだを抉るような描写で読者に強い印象を残します。

エドガー・アラン・ポーとは(簡潔プロフィール)

エドガー・アラン・ポー
エドガー・アラン・ポー

エドガー・アラン・ポー(1809–1849)はアメリカの詩人・短編作家です。

短編と幻想文学の先駆者であり、『モルグ街の殺人』は「探偵小説の元祖」とされます。ポーの作品は、ゴシック的な雰囲気、心理的恐怖、寓話的な構成が特徴で、推理の根底にある観察と論理を重視しました。乱歩はポーを深く尊敬し、ペンネームにもその影響が反映されています。

\快適に聴けるイヤホンを紹介/

両者の違いを簡単比較(表)

江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーの違い
項目エドガー・アラン・ポー江戸川乱歩
国・時代19世紀前半・アメリカ大正〜昭和・日本
代表ジャンル探偵小説の起源、ゴシック/心理ホラー日本的怪奇、倒錯、耽美、推理
主なテーマ人間の狂気・死・喪失・観察と推理倒錯・エログロ・犯罪心理・社会の裏側
形式詩的・寓話的な短編が多い短編が中心、物語性と驚き重視
影響関係ミステリ全体の源流ポーの影響を受け、日本版ミステリを確立

名探偵コナンとの関係:どこが元ネタ?

名探偵コナンとの関係:どこが元ネタ?解説イラスト

青山剛昌先生が公言している通り、主人公「江戸川コナン」の名前は作家名の組合せに由来します。

  • 「江戸川」 → 江戸川乱歩(日本の推理作家)
  • 「コナン」 → アーサー・コナン・ドイル(シャーロック・ホームズの作者)

したがって、コナンの名前そのものは乱歩から直接取られた部分があり、ポーはミステリの源流として間接的に影響を与えています。

Audibleで聴ける 江戸川乱歩のおすすめ5選

ここでは、江戸川乱歩の中でもAudibleで聴きやすい短編を中心に5作品を紹介します。
各作品に「簡単なあらすじ」と「聴くべき理由」を添えているので、ミステリ入門者でも選びやすくなっています。

事前に簡単なあらすじを理解すると、
物語がすんなりと頭に入ります。

① D坂の殺人事件

江戸川乱歩のD坂の殺人事件Audible表紙画像

ジャンル:本格推理(短編)
ナレーター:鬼城院 護
再生時間:1 時間 14 分

あらすじ
D坂で起きた密室殺人事件。名探偵・明智小五郎が登場し、犯人の心理とトリックを鋭く読み解いていく。最後に語られる明智の弁は・・・
明智の言葉を聴こうではないか。

聴くべき理由
乱歩の“推理作家としての魅力”を最も端的に味わえる作品。短くテンポも良く、Audibleで初めて乱歩に触れる方に最適です。

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② 人間椅子

江戸川乱歩の人間椅子Audible表紙画像

ジャンル:倒錯怪奇(短編)
ナレーター:佐々木 健
再生時間:53 分

あらすじ
女性作家の元に届いた奇妙な手紙。そこには「私は椅子の中に隠れ、座る女性を見続けていた」という異様な告白が綴られていた…。
彼は醜い容貌を持つ椅子職人であり、腕前は一流ではあるものの、人に愛されずに生きてきた。
自分が丹精込めて作り上げた椅子を手放したくない、出来ることなら、その椅子と一緒に、、、

聴くべき理由
乱歩の名を世に広めた代表作。朗読で聴くと“静かな恐怖”が倍増し、まさにAudible向きの一作です。

③ 芋虫

江戸川乱歩の芋虫Audible表紙画像

ジャンル:心理劇(短編)
ナレーター:斉藤 範子
再生時間:1 時間

あらすじ
戦争で身体を失った男とその妻。外見の変化が夫婦関係にどう影響していくのか——緊張感のある心理ドラマが展開する。

時子の夫、須永少尉は戦争で左右の手足を失い、目以外は正常に働くこともなくなった。伝達する手段といえば、口に鉛筆をくわえて書く、目や表情を使うなど以外に持たない肉塊に変わり果ててしまい、まるで大きな芋虫のようであった。
いつしか時子の内面は、貞淑な妻では無く、情欲にかられる獣のように変わっていた、、、

聴くべき理由
検索需要が高く、現代でも問題提起として読まれるテーマ性の強い作品。朗読だと感情の揺れがより生々しく伝わります。

④ 屋根裏の散歩者

江戸川乱歩の屋根裏の散歩者Audible表紙画像

ジャンル:倒錯心理(短編)
ナレーター:新居 祐一
再生時間:1 時間 40 分

あらすじ
青年・郷田三郎は、偶然知った“天井裏を歩く快感”に魅了され、やがてそれがさらなる倒錯へと繋がっていく。

聴くべき理由
“日常の裏に潜む狂気”という乱歩らしさが凝縮された名作。朗読で聴くと、緊張感と不穏さがより強調されます。

⑤ 怪人二十面相(シリーズ抜粋)

江戸川乱歩の 怪人二十面相Audible表紙画像

ジャンル:少年向け冒険ミステリ
ナレーター:鬼城院 護
再生時間:5 時間 48 分

あらすじ
変装の達人・怪人二十面相が盗みや悪だくみを企て、明智小五郎や少年探偵団がそれを追う。軽快な頭脳戦が見どころ。

聴くべき理由
難しい心理描写が少なく、家族でも楽しめるライトな冒険ミステリ。シリーズで聴けるため、Audibleとの相性がとても良い作品です。
※少年たちのみならず、大人の心も踊らせる怪人二十面相と明智小五郎と小林少年の少年探偵団はこの作品からスタートしました。

Audibleで聴ける エドガー・アラン・ポーのおすすめ3選

江戸川乱歩を語るうえで欠かせない存在が、アメリカの怪奇文学作家 エドガー・アラン・ポー です。
「ミステリの父」と称される彼の作品は、乱歩よりもさらに“陰影の濃い心理描写”と“文学的な怖さ”が特徴。朗読で味わうと、活字とは違った不気味さや緊張感が鮮明に立ち上がります。

Audibleには、そんなポーの名作が複数配信されており、短編中心なので スキマ時間でも聴きやすい のが魅力。
乱歩を楽しんだ読者なら、必ず“源流”であるポーの世界にもハマるはずです。

ここでは、初めてポーを聴く人でも楽しめる おすすめ3作品 を厳選して紹介します。

① モルグ街の殺人事件(こどものための聴く名作45)

エドガー・アラン・ポーの【モルグ街の殺人事件】Audible表紙画像

ジャンル:探偵小説の原点(短編)
ナレーター:渡部 康大, 鶴田 遼平, 谷嶋 いおり, 尾崎 祐紀, 矢中 賢人, 浅木 俊之, 三浦 翼, 峯 一博, 木庭 壮惇
再生時間:1 時間 41 分


あらすじ(簡潔):パリで起きた不可解な殺人。デュパンが観察と推理で真相に迫る。
「モルグ街」のアパートで二人暮らしの母娘が惨殺された。

娘は首を絞められ煙突に逆さまの状態で詰め込まれて、母親は裏庭で首をかき切られていた。
部屋の中はひどく荒らされていたが、盗まれたものはなく、部屋の扉には鍵がかかり、裏の窓には釘が打たれていた。
多数の証言者が、事件のあった時刻に二人の人物の声を聞いていたのだが、
人々の証言はまちまち!

この謎めいた事件に興味をそそられた探偵デュパンは、現場やその周辺を精査に調べあげ、警察の表面的な捜査方法を批判しながら自身の推理を語り出す…


おすすめ理由:推理小説の原点を短時間で体験できる名作。推理要素がシンプルなのでミステリ入門者にも聴きやすい。

天才探偵と平凡な語り手、結末での推理の披露、意外な犯人像を紐解く、後世の推理小説のジャンルにおける原型を作り出した作品であり、密室殺人を扱った最初の推理小説とも言われてます。

② 黒猫

エドガー・アラン・ポーの【黒猫】Audible表紙画像

ジャンル:心理ホラー(短編)
ナレーター:西村 俊彦
再生時間:38 分


あらすじ:酒に溺れる男が黒猫に対して残酷な行為を重ね、罪悪感と狂気に蝕まれていく。
主人公は妻と幸せに暮らし、飼い猫のプルートォを可愛がっていたが、酒におぼれるようになるうちに、次第にノイローゼになり、猫を殺したあげく、ついには妻まで殺してしまう。過度の飲酒がもたらす精神、、、


おすすめ理由:ポーの心理描写が如実に出る作品。朗読は狂気のトーンを引き立て、短時間で強い印象を残す。

③ アッシャー家の崩壊

エドガー・アラン・ポーの【アッシャー家の崩壊】Audible表紙画像

ジャンル:ゴシック・幻想(短編)


あらすじ:古い屋敷とそこに住む人々の崩壊。不穏な雰囲気と心理の変容が物語を支配する。


おすすめ理由:ゴシック的な雰囲気を音声で味わえる代表作。乱歩と比較すると“源流”が理解しやすくなる。

初心者向けの“聴く順”と使い方のコツ

短時間で理解を深める順(推奨)

  1. 乱歩:D坂の殺人事件 → 人間椅子
  2. ポー:モルグ街の殺人 → 黒猫
  3. 乱歩:芋虫 → 屋根裏の散歩者

聴き方のコツ

  • 各短編は10〜40分程度のものが多く、通勤や家事の“ながら聴き”に最適。
  • 気になった箇所は一時停止して原作テキストを確認(Audible画面で原作表記がある場合あり)。
  • 感想はSNSで簡潔に投稿すると流入が増える(例:「人間椅子、朗読だと◎。怖さが倍増!」)。

まとめ

結論:江戸川乱歩は“日本ならではの倒錯・怪奇”を、エドガー・アラン・ポーは“ミステリの源流と心理的ゴシック”をそれぞれ代表します。両者を比較して聴くことで、ミステリ文学の系譜が一気に見えてきます。まずは短編からAudibleで試聴してみるのがおすすめです。

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