ハードボイルド作家【大沢 在昌】の魅力タイトル5選！オーディブル、kindle本対応作品集♪

走らなあかん、夜明けまで

著者：大沢 在昌
ナレーター：小川輝晃

坂田勇吉シリーズ(1）

『走らなあかん、夜明けまで』は、1993年12月1日に初めて発売されました。その後、2012年3月15日に新装版が発売されています。
大沢在昌さんの作品としては、デビュー作『感傷の街角』から数えて約15作目にあたるこの作品は、「坂田シリーズ」の第1作目として位置づけられています。

『走らなあかん、夜明けまで』（大沢在昌）は、平凡なサラリーマン・坂田勇吉が主人公のスリリングなエンターテインメント小説です。

東京生まれの坂田は、生まれて初めて大阪に出張し、新製品のサンプルを入れたアタッシュケースを紛失してしまいます。しかし、このアタッシュケースを奪ったのは地元の暴力団。ケースを取り戻すには、敵対する組織から5,000万円を奪わなければならないという無茶な条件が提示されます。慣れない大阪の街で奮闘する彼は、大阪ならではの人情や独特の雰囲気に触れながら、次々とトラブルに巻き込まれ、命がけの一夜を過ごすことになります。

物語はスピード感にあふれ、大阪の地理や文化もリアルに描かれています。軽妙なタッチの中にハードボイルド要素が盛り込まれ、読者を一気に物語へ引き込む展開が特徴です。

涙はふくな、凍るまで

著者：大沢 在昌
ナレーター：小川輝晃

坂田勇吉シリーズ2弾になります。

『涙はふくな、凍るまで』は、大沢在昌による「日本一不運なサラリーマン」坂田勇吉を主人公としたシリーズ第2作です。

前作『走らなあかん、夜明けまで』に続き、今回も彼は予期せぬトラブルに巻き込まれます。

食品会社の宣伝課に勤務する坂田は、出張で北海道を訪れます。小樽港を散策中、屈強な男たちがロシア人女性を追いかける場面に遭遇し、彼女を助けようとしますが、逆に殴られ、停泊中の船に閉じ込められてしまいます。その後、クラープと名乗るロシア人に救出されますが、命を助けた礼として、稚内まである物を届けるよう依頼されます。こうして、坂田はロシアンマフィアが絡む危険な任務に巻き込まれていきます。

本作では、北海道の美しい風景を背景に、坂田の奮闘と成長が描かれています。平凡なサラリーマンである彼が、予期せぬ出来事に立ち向かう姿勢は、読者に勇気と共感を与えます。また、ロシアンマフィアとの対峙や、異国の文化との接触など、スリリングな展開が続き、最後まで目が離せません。

坂田の人間味あふれるキャラクターと、彼を取り巻く個性豊かな登場人物たちとの関係性も見どころの一つです。ユーモアとサスペンスが絶妙に融合した本作は、エンターテインメント小説として多くの読者から高い評価を受けています。

シリーズ第2弾として、前作を読んだ方はもちろん、初めての方でも楽しめる内容となっています。坂田勇吉の新たな冒険を、ぜひお楽しみください。

語りつづける、届くまで

著者：大沢 在昌
ナレーター：小川輝晃

『語りつづけろ、届くまで』は、大沢在昌による「日本一不運なサラリーマン」坂田勇吉シリーズの第3作です。

本作では、食品会社に勤める坂田が新商品の宣伝のため、東京下町の老人会に通うことから物語が展開します。

老人たちやボランティアの咲子と交流を深める中、健康枕のセールス指導のアルバイトの話が持ち上がり！しかし、打ち合わせの場で刺殺体を発見し、ヤクザ絡みの厄介な事態に巻き込まれていきます。

本作では、坂田の人間味あふれるキャラクターと、彼を取り巻く個性豊かな登場人物たちとの関係性が描かれています。

ユーモアとサスペンスが絶妙に融合した作品で、エンターテインメント小説として多くの読者から高い評価を受けています。

シリーズ第3弾として、前作を読んだ方はもちろん、初めての方でも楽しめる内容となっています。坂田勇吉の新たな冒険を、ぜひお楽しみください。

標的走路

佐久間公シリーズ1

著者：大沢 在昌
2024/12/20日発信予定

標的走路のあらすじ

『標的走路』は、法律事務所の失踪人調査人である佐久間公が、銀行頭取の令嬢から失踪した恋人を探す依頼を受けるところから始まります。

調査を進めるうちに、彼は国際問題も絡んだ巨大な陰謀に巻き込まれていきます。物語は80年代の東京と軽井沢を舞台に展開され、ノンストップサスペンスとして読者を引き込みます。

作品の背景

この作品は大沢在昌のデビュー長編であり、彼のハードボイルドスタイルの原点とも言える作品です。佐久間公は若き日の大沢在昌自身の姿を反映しており、彼の成長と共に物語が進化していく様子が描かれています。

キャラクターとテーマ

主人公の佐久間公は、キザで背伸びをしながらも一生懸命な青年で、彼の冒険は読者に懐かしさと新しさを感じさせます。物語は、失踪事件を追う中で、国家や経済を揺るがす陰謀に立ち向かう彼の姿を描いています。

感傷の街角

佐久間公シリーズ2

著者：大沢 在昌
2025/02/28日発信予定

大沢 在昌さんのデビュー作品です。1979年に第1回小説推理新人賞を受賞しました。

あらすじを紹介する前に実はこの作品「佐久間公シリーズ」の第二弾になります。
なぜデビュー作品がシリーズ第二弾⁈思いますよね。

双葉文庫40周年記念として「佐久間公シリーズ」の4ヶ月連続刊行の第二弾として再刊行されました。この新装版には、短編7篇が収録されたので、デビュー作品だけど新装して第二弾になってます。

佐久間公シリーズは全6巻で、刊行順に読むのが推奨されています。以下がその順番です：

1. 『標的走路』（1980年12月）
2. 『感傷の街角』（1982年2月）
3. 『漂泊の街角』（1985年12月）
4. 『追跡者の血統』（1986年3月）
5. 『雪蛍』（1996年3月）
6. 『心では重すぎる』（2000年11月）

**『感傷の街角』**は、都会の片隅に生きる人々の心の機微を繊細に描き出した珠玉の物語です。

舞台は、どこか懐かしくもどこか切ない雰囲気をたたえた街角。そこで交錯するのは、夢を追いながら現実に折り合いをつける若者、過去に囚われた大人、そして日常の中に小さな幸せを見出そうともがく人々の物語です。

主人公は、都会の喧騒の中で自分の居場所を見失いかけている一人の青年。彼は偶然訪れた古びた喫茶店で、そこで働く謎めいた女性と出会います。彼女の微笑みには、どこか痛みを隠した優しさがありました。喫茶店を拠点に、様々な人々との出会いを通じて、彼は自分の「感傷」と向き合い、成長していきます。

本書の魅力は、一見すると平凡な日常の裏に隠された、誰もが心の奥に抱える葛藤や希望を丁寧に紡ぎ出す点です。ページをめくるたびに、まるで自分がその街角の一部になったような感覚を味わい、読み終える頃には、心の奥にほのかな温かさが残ります。

都会に生きる全ての人に贈る、静かで力強いエールの物語。ぜひ手に取ってみてください。